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■3) 帝国データーバンク
零細企業倒産は過去10年で最多
~不況型倒産は6年連続で増加、東北地方が大幅減少~
低迷する日本経済のなかで、国は緊急保証制度や中小企業金融円滑化法(以下、円滑化法)などの金融支援策を打ち出し、倒産の抑制に努めてきた。その結果、東日本大震災や超円高の影響を受けながらも、全体の倒産件数は減少し、大型倒産も小康状態にある。
しかし、負債5000万円未満の零細倒産は高水準で推移しているのが現状だ。今後
は、円滑化法の終了(2013年3月)や、欧州危機による世界不況、歴史的円高などの
影響も引き続き懸念される。帝国データバンクは、2011年度に発生した零細企業倒産ついて集計し、分析した。なお、前回の調査は2010年6月16日。
(1)2011年度における零細企業倒産は、5923件発生。全体における構成比は51.8%となり、半数以上を占める高水準となった。全体の倒産が減少傾向にある中で、零細倒産 は前年度を3.4%上回った。
(2)業種別に見ると、事業規模の格差により最も苦戦を強いられているのは「不動産業」と判明。倒産全体における「不動産業」の件数は4.6%減少したが、同業種の零細企業倒産は12.6%増加している。
(3)主因別に見ると、「放漫経営」(57件)が前年度(81件)を大幅に下回った。一方で、「不況型」の倒産が4925件となり、2006年度以降6年連続で増加した。
(4)地域別に見ると、「東北」が161件となり、前年度(206件)を大幅に下回った。
<詳細>www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p120603.pdf