「自動運転白書」発表 ~トヨタにおける自動運転への取り組み ― ビジョン、戦略、開発~

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   日本人職人の?五感”を忠実に〝デジタル職人″へ

      ~学・産・官/法人等の研究開発組織の提案とは~

           講 師 東京都立大学 名誉教授 西村 尚

 今、日本が世界に勝ち抜く戦略とは「作り手の思いを込めたものづくりの高度
化」をいかに構築するかといわれる「学・産・官/法人等の研究開発組織の構築す
る」時がきた、と西村先生は以下のような新しい提案をされています。
 これまで「日本人の職人」たちが築いてきた五感(見る・聞く・かぐ・味わう・
触れる)をデジタル化して、ものづくりの高度化を図れれば日本でのものづくりは
続けられますが、この職人群の高齢化が進み「将来技術の継承」が危ぶまれていま
す。このため、職人の五感をできるだけ忠実に反映できるセンサーと情報をリアル
に発信できるシステムや組織の構築が必要であり、
(1)加工中の機械・金型の状況をリアルタイムに正常・不具合・異常の検知によ
  る生産性の向上、製品品質向上の技術開発
(2)人の感性(見る・聞く・かぐ・味わう・触れる)に代わる検出システム開発
(3)音・振動・温度・圧力・におい等のセンサーでデータの分析
(4)これらのセンサーは鋳造・鍛造・抜き・プレス曲げ・絞り・へら絞り等対象
  にするこの膨大なデータは大学・工業試験所等で波形解析・不良現象の相関関
係を取り大学等で整理分析を行う。
(5)研究開発組織は学<大学・高専・公設研究所>、産<機械・金型メーカー、
  ものづくり企業・ソフトセンサー企業>、その他<官・法人・NEDO・中小機構・
  素形材センター>等で構成する。
  日本のものづくりを支えるキーパーツとしてのセンサー開発は、大きな組織を構
 築していかにグローバルでの戦いに勝ち抜くかを皆さんと議論して行きたいと思
 います。
・日 時 10月30日(月)16時~18時
・会 場 日本工業大学神田キャンパス
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・申込はこちらへ www.npo-admf.org
・メール info@npo-admf.org
(1)氏名 (2)社名/所属 (3)電話/FAX (4)e-mail(5)会員/非会員
★定 員30名
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■ 金 型 産 業 情 報 ■

   <2017.10.010.No.67>
              www.ido21.com

          ■☆金型産業情報 本号目次☆■ 

        「自動運転白書」発表
  ~トヨタにおける自動運転への取り組み ― ビジョン、戦略、開発~    

                  
           ★☆・・情報ファイル・・☆★

■1) 厚生労働省
平成29年版過労死等防止対策白書

■2)南都経済研究所
中小企業の事業承継の現状と今後の取組み
~県内企業が抱える事業承継の課題と今後の方向性

■3)野村総合研究所
日本の電機産業復活に向けて
・日の丸電機復活の狼煙
・電機産業の事業構造改革
・総合電機メーカーによる次世代型サービス事業への転換
・複雑化する顧客ニーズに対応するモジュール開発定着のコツ
・価格競争からの脱却を図る感性価値の創出

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           「自動運転白書」発表

 ~トヨタにおける自動運転への取り組み ― ビジョン、戦略、開発~
         
 トヨタ自動車は、9月27日に伊勢清貴専務役員が「自動運転白書」を発表した。
トヨタ自動車は交通事故死傷者ゼロを目指し、1990 年代から自動運転技術の研究開
発に取り組んできたが「今回、当社の自動運転にかかる全体的なアプローチを取りま
とめた白書を発表する」ことになった。
下記はその内容である。

   トヨタ自動車、Toyota Research Institute, Inc.における
     自動運転技術等に関する開発の進捗状況を公表
   -自動運転に関するトヨタの考え方を記した「白書」も併せて公開-

 トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、米国で人工知能等の研究開発を行う子会社
Toyota Research Institute, Inc.(以下、TRI)における自動運転技術等の開発の進捗
状況を公表した。
 TRIのCEOであるギル・プラット(Gill A. Pratt)は「交通事故死を減らし、移動
の自由や便利で楽しいクルマを提供するというビジョンのもと、この数ヶ月で我々は
自動運転技術の研究・開発を急速に加速させてきた。加えて、屋内での生活支援ロボ
ットの開発に有用な機械学習等に関する研究も推進してきた」と語った。
 併せて、トヨタは自動運転に関する自社の考え方を包括的にまとめた「自動運転白
書」(以下、白書)を公表した。この白書は、トヨタの自動運転技術開発に関する指針
や、現在取り組んでいる研究内容、近い将来の導入計画などをまとめたほか、各種インフ
ラ整備や社会受容性の醸成など、自動運転を巡る今後の課題を様々なステークホルダーと
共有し、社会的な議論を喚起することを目的としている。
 具体的には、トヨタが考える自動運転技術開発におけるアプローチである、ガーディア
ン(高度安全運転支援)、ショーファー(自動運転)の両自動運転モードについて解説。
また、人とクルマが同じ目的で見守り助け合う、気持ちが通った仲間のような関係を
築くという、トヨタ独自の自動運転の考え方であるMobility Teammate Conceptも取り上
げている。
トヨタの自動運転への取り組み-ビジョン、戦略、開発(自動運転白書)
 トヨタの専務役員でChief Safety Technology Officerの伊勢清貴は「自動運転に
は様々なメリットがあるが、トヨタが最も重要視するのは安全な交通社会の実現である。
システムだけでなく人や交通環境にも焦点を当てた研究を進めることで、モビリティ社会
の究極の目標である『交通事故死傷者ゼロ』に向けて取り組んでいく」と述べた。
 TRIの自動運転技術等に関する開発の進捗状況は以下の通り。
1.自動運転技術
 TRIは今年3月に自動運転実験車を公開した直後から、さらなる技術改良に取り組ん
できた。今回の改良版実験車の特長は以下の通り。
(1)より正確な認識モデル
 今回の改良版実験車では、ディープラーニングやコンピューター認識モデルにおけ
るTRIでの研究成果を反映。現状の認識モデルよりも大幅に迅速・効率的で正確なシステム
を用い、クルマが障害物や路面状況を検知しながら、周囲をより正確に理解し、より安全な運
転ルートを予測できるようにした。また、標識や道路上の白線などに関するデータを収集す
ること
で、自動運転に不可欠な地図情報の作成に活用できる。
(2)新型LIDAR
 認識距離や映像処理能力が向上した米Luminar製の新型LIDARを搭載し、立体的な物
体の位置をより正確に把握できる。また、視野を調整することができ、最も認識が必要な
方向に焦点を合わせることができる。
(3)助手席の運転装置
 助手席にドライブ・バイ・ワイヤのステアリングやアクセル・ブレーキペダルを設
置。複雑な運転環境において、ドライバーによる運転とシステムによる運転をどのように安全
かつ効果的に切り替えるかを研究していく。また、人から運転を学んだり人に運転を教えたり
する機械学習アルゴリズムの開発にも役立てていく。
(4)2つの自動運転モード
 この実験車は、自動運転におけるガーディアン(高度安全運転支援)、ショー
ファー(自動運転)の両モードの試験を、一つのクルマで行うことができる。
 ガーディアン(高度安全運転支援)とは、人がクルマを運転することを前提としつ
つ、平行して作動している自動運転システムが、衝突の可能性がある時などに運転を支援して乗
員を保護するというトヨタ独自の考え方を指す。具体例としては、ドライバーの注意が運転から
逸れている場合や、居眠りの可能性がある場合をシステムが検知し、警告を表示した後、カーブ
を安全に曲がれるようにブレーキやハンドル操作を行うなどの状況が想定される。
 ショーファー(自動運転)は人による運転を前提としない、米NPOのSAEインターナ
ショナルが提唱するレベル4および5の自動運転に相当。例えば、管理されたコースでクルマ
が障害物を避けながら自律的に走行したり、隣の車線に同じ速度で走行するクルマがいる場合
でも、前方の障害物を避けるためにクルマ自身が安全に車線変更したりする状況が想定される。
 ガーディアン(高度安全運転支援)、ショーファー(自動運転)のどちらのモードでも、使用す
るセンサーやカメラ類は同じものを想定している。なおTRIでは、実車を用いた試験に加え、技
術的な仮説を正確かつ安全に検証するため、シミュレーションを積極的に活用している。
(5)表示によるドライバー支援
 ガーディアン(高度安全運転支援)、ショーファー(自動運転)どちらのモードが作動しているか
など、自動運転システムの作動状況を色や音声で分かりやすく示す機能を搭載。また、ドライバーが
周囲の危険などを認識しやすくするため、クルマがLIDARなどで認識した周辺画像をセンタークラス
ター上のスクリーンに表示し、有効性や使い勝手を検証していく。
2.ロボティクス
 TRIは、屋内で人の生活を支援するロボットを研究する中で、ロボットが人と同じように物を器用
に掴んで扱えるようにするための新技術などを開発してきた。ロボット開発には、コンピュータービ
ジョン技術や人工知能を活用。これにより、ロボットが人や物の存在や位置を把握し、指示を受けて
物を運んできたり、物体が移動した場合でもそれを検知し、データベースに位置情報を蓄積したりす
ることができるようになる。さらには、人の顔を認識し、個人を識別することもできる。
 ロボットが現実の世界で体験しうるありとあらゆる状況を物理的に試験するのは不可能なため、TRI
では実際の試験で得られたデータを活用しながら、シミュレーションの精度の向上を図ってきた。こ
うしたシミュレーションの積極的な活用を通じ、今回の進捗を達成した。
3.人工知能(AI)
 TRIでは、クルマの乗員が安全で快適に過ごせるようにするための人工知能(AI)活用を模索して
いる。具体的には、車載された人工知能エージェントが、ドライバーの姿勢や頭の位置、視線や感情
を認識し、ドライバーのニーズや運転に支障をきたしそうになる状況を予測するシミュレーターを開発。
 例えば、人工知能エージェントが、ドライバーが飲み物を手に不快そうな表情を浮かべたことを検
知した際に、ドライバーが暑いと感じていると仮説を立て空調を調節したり、ドライバーが眠気を感
じていると検知した際に、コーヒーを飲むよう提案する、もしくはコーヒーショップまで誘導したり
することができる。

<自動運転白書 全文>
file:///C:/Users/idok/Documents/17.09.27_Toyota_AutomatedVehicles.pdf

<動画>
newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/18782117/

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           ★☆・・情報ファイル・・☆★

■1)厚生労働省

平成29年版過労死等防止対策白書

(1)「労働時間を正確に把握すること」が「残業時間の減少」に繋がるとする分
析や、過労死等が多く発生していると指摘のある自動車運転従事者や外食産業を重
点業種とする分析など、企業における過労死等防止対策の推進に参考となる調査研
究結果を報告。
(2)「『過労死等ゼロ』緊急対策」(平成28年12月26日「長時間労働削減推進本
部」決定)や「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日「働き方改革実現会議」
決定)など、昨年度の取組を中心とした施策の状況について詳細に記載。
(3)過労死等防止対策に取り組む企業、民間団体、国、地方公共団体の活動をコラ
ムとして紹介。
www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/karoushi/17/dl/17-1.pdf

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■2)南都経済研究所
中小企業の事業承継の現状と今後の取組み
~県内企業が抱える事業承継の課題と今後の方向性

www.nantoeri.or.jp/research/pdf/tokusyu/201710.pdf

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■3)野村総合研究所
・日の丸電機復活の狼煙:日本の電機産業復活に向けて

www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/chitekishisan/cs201708/cs20170802.pdf

・電機産業の事業構造改革:日本の電機産業復活に向けて

www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/chitekishisan/cs201708/cs20170803.pdf

・総合電機メーカーによる次世代型サービス事業への転換:日本の電機産業復活に向けて

www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/chitekishisan/cs201708/cs20170804.pdf

・複雑化する顧客ニーズに対応するモジュール開発定着のコツ:日本の電機産業復活に向けて

www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/chitekishisan/cs201708/cs20170804.pdf

・価格競争からの脱却を図る感性価値の創出:日本の電機産業復活に向けて

www.nri.com/~/media/PDF/jp/opinion/teiki/chitekishisan/cs201708/cs20170806.pdf

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